公益社団法人東近江青年会議所2020年度 理事長所信
第14代理事長 金子 英太郎
はじめに
我々が地元地域で生活するなかで、少なからず地域と繋がりそこに住んでいる人々から恩恵を受け、我々は生かされています。そのように考えたときに青年会議所として地域の為に何ができるのかを考えることは我々の役目です。
社会貢献には社会に資することを目的として行う直接的な方法と特定の事業や行為をすることが結果として社会貢献につながる間接的な方法があるといわれています。
青年会議所は後者に特化したものだといえるでしょう。会議に会議を重ね、考案された事業を行うことで地域をより良くしていこうという独自の手法を持っています。
しかしそのような素晴らしい手法を活かすにも志がなければなりません。我々メンバー一人ひとりが地域の為にと考えたときに大事なのは、自発的に取り組みたい、取り組んでいこうという気持ちではないでしょうか。他人事として捉えている間は出来ない理由を考え不平不満を発してしまうことも少なくありません。自発的に取り組むことにより、受動的な中で同じ時間を過ごすよりも多くを学べ、周りを活性化させていきます。皆がどのような形で地域に貢献ができるのかを自分なりに考え目標をたて、青年会議所を通しその想いを表現していくことは大切だと考えます。
ひとづくり
我々には守るべき家族があり、会社において重要な役職に就きながらも、青年会議所に所属し地域への奉仕活動を継続しています。活動に時間と労力を割きながらもメンバーと共に大きな物事を成し遂げ、地域に貢献するなかで成長できることが青年会議所の一つの魅力ではないでしょうか。そのような貴重な経験を伝えていくことは組織としても財産となっていくはずです。
2020年は多くのメンバーを卒業生として送り出す年になります。この縮小は人数だけの問題ではなく経験という財産も減少していくのです。それを補うには次世代を育てていく事と、地域のまだ会えていない仲間に東近江青年会議所の魅力を伝え、志を同じくする仲間を増やしていくことです。そのためには青年会議所メンバー全員が現状を把握し、会員の拡大に対して自発的に取り組もうという仕組みを考える必要があります。また拡大は情報網をどれだけ拡げられるかとその情報に感謝ししっかりと足を運べるかが鍵となります。勝手な思い込みをして声を掛けないなどの判断をせず、相手の為にと思い声かけをさせてもらう事が重要です。
まちづくり
我々の住むこの地域には多くのまちづくりを行う諸団体があり東近江青年会議所はその中の一つの団体に過ぎません。そのような中で青年会議所の強みは何なのか、またどのようにすることが我々の力を遺憾なく発揮できるのかを理解しておく必要があります。青年会議所は若い年齢層で構成されており行動力や体力では他に引けを取らないはずです。そして会議を重ね作り上げた企画に絶対の自信を持ち、まちづくりに役立てることが出来るのです。今年度も二五八祭を実施します。先輩諸兄の時間、労力、知恵が積み重ねられ近年精度も一段と上がりました。そしてさらに二五八祭は次のステップに移ろうとしています。祭を通して自発的に協力してくれる参画者を巻き込み、地域のために共に活動し始めているということです。東近江青年会議所が二五八祭を運営しつつも、地域の人々にこの祭りは地域のものであると思ってもらえるよう、自発的に協力を頂けるような仕組みをさらに構築できれば素晴らしい祭りになるものと確信しています。
夢づくり
少子化が進みますます子どもたちにより大きな期待をかけざるを得ない時代となってきました。そのような厳しい時代を生き抜くためにも、我々大人が子どもたちのためにできることを考えるとともに何かをやろうという自発性を育てることが大事だと考えます。そして子どもたちが自立し、他者を思いやれるような人に成長していくことを望みます。そのためには親や学校だけでなく地域も見守り育てていかなければなりません。
東近江青年会議所はこれまでわんぱく相撲や青少年向けの事業を行い子どもたちに本来備わっている挑戦しようとする心や他者を思いやる心を引き出し成長に繋げてきました。本年度もわんぱく相撲や青少年育成事業を通し、子どもたちの自発性を引き出していきたいと考えます。我々自身も未来の地域を担っていく人材を育てているのだという意識を持ちながら子どもに接したいと考えます。
円滑なLOM運営
東近江青年会議所には各委員会があり、事務局があり、執行部があります。それぞれが所属している委員会や役職が本来どのような役割を担うべきなのかをよく考え、会の中で何ができるのかを考えておかないといけません。いつも皆に平等に負担がかかるものではなく一部にのしかかる場面が多いものです。そのような時には皆で何とかしなければならないと自発的に動いて助けるべきです。また出席率の低い会員にも参加してもらいやすい環境や状況を考え、しっかりと役割を担っていけるようにサポートが必要です。そうすればLOMの運営にも繋がりメンバー間にも絆が生まれ会として団結力が高まります。
また、例会事業を行うまでには総会と理事会を経てこなければなりません。総会・理事会で決まる事項は会を動かす重みのあるものばかりです。そのような厳粛な場をしっかりと作り、スムーズな会議環境を整えることは大事なことです。また例会・理事会などの際に定刻通りに初めることが出来るように皆が意識することで良い緊張感を持つことが出来ます。
広報活動
東近江青年会議所の活動を地域の人たちや他団体の方に見て知って頂くことは活動を実施するのと同じくらい大事だと考えます。広報することにより活動に興味をもって頂き、私も参加してみたい、やってみたい、協力したいという気持ちが人々に芽生えればそれは地域に良い影響を与えていくことになります。また本年度は青年会議所活動に参画したい、青年会議所メンバーの一員になりたいと思って頂けるような活動にも大いに広報を利用していきたいと考えます。
東近江青年会議所15周年に向けて
東近江青年会議所では5年区切りに周年を迎えます。次年度には15周年目を迎えることになります。我々はビジョンに基づきこれまで活動してきました。これまでの活動の検証をし、そして時代の変化にも適応した新たなビジョンを策定し東近江青年会議所の今後の方向性を示す必要があります。
また15周年に向け東近江青年会議所メンバーの士気を高め、まとまりある組織にしないといけません。特定のメンバーだけが走り回るのではなく全員で15周年を迎えるのだという意識を持ち、自発的に取り組もうとする雰囲気を作っていくことが重要です。
結びに
青年会議所活動をしていれば楽しいこともあれば苦しいこともあるはずです。しかし楽しいことだけを求めていても本人にとって本当に必要な部分は成長しません。時には出来るのであろうかということを自発的に自分に課すことも必要です。当然行き詰る場面も出てくるでしょう。このような時はただやらされている様な感覚に陥るものですが、逆に自らが積極的に取り組めば着実に自己の成長へと繋がっていきます。自分自身を生かすかどうかは本人の心の持ち方次第ということです。青年会議所というチャンスがあり、自分を図れる場があるのだから試して欲しい。そして私たちの成長は地域への貢献に繋がると信じています。
公益社団法人東近江青年会議所2020年度スローガン
基本方針
1. 広報を生かした会員拡大
1. 自発的に行うまちづくり
1. 未来の希望を育てる青少年育成事業の開催
1. 総会・理事会のスムーズな設営
1. 15周年記念に向け意識の統一
1. 公益社団法人として円滑な運営
1. 滋賀ブロック協議会との連携
1. 各種団体との連携