理事長所信

公益社団法人東近江青年会議所

第17代理事長 熊木 昭一郎

はじめに

 平成から令和に元号が変わり4年が経過した。この4年間は新型コロナウイルスの影響で過去に経験してきた4年よりも生活様式が一新されたのではないだろうか。人との接触が制限される事でITの導入や活用が進んだ。青年会議所でも今の時代に合わせウェブ併用を行い変えられる所はどんどん変えている。しかし、活動の基本理念である「奉仕」・「修練」・「友情」の三信条を忘れてはいけない。青年だからこその発想を持ち、議論を重ね、エネルギーをもって困難なことにも立ち向かっている。時には気持ちが沈み精神的につらい時があって当たり前だが、仲間に弱さを見せ相談する事で信頼関係が築けることの方が多い。途中には困難に直面し逃げ出したくなることもあるかもしれないが、仲間に相談する事で解決策が浮かび信頼関係が深まるはずだ。信頼関係を深める事に絆がより強くなる。青年会議所活動は一生懸命やった結果、失敗してもいい。仲間と共に失敗を見つめ直し弱点を受け入れる事が重要であり、失敗から成功に繋がる道を切り拓いていける。1年意志を持って物事に取り組めば何事も成し遂げられるはずだ。

ひとづくり

 人は人生の過程で様々な経験や環境を経て多様な価値観が成熟していく。そんな個人が「より良い明るい豊かな地域社会づくり」を目的に集まった団体が青年会議所である。より明るい豊かな地域社会を作るには、時代の変化に対応する能力を身に着け、それぞれの多様な価値観を持った人と夢や未来について真剣に語り合おう。相手を尊重し真剣に議論する事で、お互いの主張を受け入れた先に道が開かれる。そこで培われた仲間との絆が団結する事で夢描く将来への原動力となる。

まちづくり

 東近江青年会議所の活動エリアには、鈴鹿山脈から琵琶湖岸までの自然豊かな地域や伝統や歴史を有している。今恩恵を得られるのは、先人たちが築いてこられ、守り継承されてきたからではないだろうか。簡略化するのは簡単ではあるが、意志や想いがあるからこそ受け継がれている。東近江青年会議所でも伝統的に愛される二五八祭をまちづくりの一環として運営している。これからは次世代を見据え、単に一つの祭としてではなく地域と地域のまちづくりへの想いを共有できないだろうか。共にまちづくりへの想いを共有し、夢を語り合い地域の可能性や未来を描き続けよう。互いが意識して行う事で地域の魅力を高め合う事が出来る。より良い明るい豊かな地域社会につながると確信している。

夢づくり

 子供には無限の好奇心と可能性を秘めている。そして今、世の中には余り有り過ぎるほどの情報があり、携帯電話やPCに慣れ親しんだ子供にとって使い慣れたツールとなっている。インターネットを介して欲しい情報を見つけるのはお手のものだ。簡単に調べる事は出来る社会だけど、実際に活用し活かせているだろうか。見たり聞いたりするだけでなく、触れる事で得る事も多くなり初めて得られる知識や体験があるはずだ。子供の好奇心を煽り、挑戦する気持ちを育む事で意欲に繋がるだろう。失敗から学ぶ事も多く、新しいやり方を想像することで想像力や判断力が育まれる。それら挑戦する気持ちは子供の成育に何よりも重要だと確信している。

円滑なLOM運営

 価値観の多様化に合わせ、メンバーが活躍しやすい団体になれるよう、スマートな会議体制の構築や子連れの例会参加などを積極的に取り入れている。取り入れて終わっては意味がない。実行して現状を知り、現状に満足せず改善をしていく必要がある。これは、一朝一夕に出来るものではない。問題が起こったときもメンバーで議論を尽くし、意味をもってやりきる覚悟である。活動しやすい環境を整えていく事で青年会議所の理念を次世代に継承していこう。多くの人々にホームページやSNSや事業で、今以上に東近江青年会議所やJCの名前を知ってもらおう。青年会議所の名前を知ってもらう事で活動に興味を持ってもらうことに繋がり、市民の共感者や賛同者を増やすことになる。メンバーと市民の皆様の相乗効果でより豊かな地域社会の実現へとつながり、青年会議所の価値を今まで以上に高めることができると確信している。

拡大活動

 青年会議所では今の時代に合わせ、会議の仕方を変え、子連れ参加を推奨する事で誰もが活動しやすい環境を作り続けている。活動しやすいとは入会しやすい環境の1つとして出来つつあると考えている。メンバーにまずは1人の拡大につながる動きをしてもらいたい。入会を迷っているなら、思い切って飛び込んで青年会議所を知っていこう。青年会議所に入会する事でより豊かな人生に変わるはずだ。拡大することで新たな考えや、やる気に満ち溢れたメンバーを増やすことができ、組織の果敢な行動力につながっている。人は一人ではなにもできない。より多くの同志が集う事でより良い明るい豊かな地域社会の実現が近くなると考える。会員拡大はメンバー全員の最優先事項である。

滋賀ブロック大会に向けて

 滋賀ブロック大会は数年ぶりに昨年の開催となりました。滋賀ブロック大会とは県内すべてのJCメンバーが一箇所に集い、日頃のJC活動を一般の方々にも伝えることができる素晴らしい事業だ。前回の滋賀ブロック大会主幹LOMを担ったのは2015年で、なかなか経験できない貴重な機会である。東近江青年会議所の運営の中核が昭和から平成世代に移ろうとしている中で、メンバーの半数近くが数年以内の入会者で滋賀ブロック大会の規模感や影響力を知らない者もいる。新しい発想や知らないからこその強みや出来る事があるのではないだろうか。滋賀ブロック大会の主幹を担う時がいずれ来るのなら、東近江開催へのメンバーの気持ちを一つにして今呼び込もう。メンバーへ共有し、今年行われる大会へ皆で行き体感しよう。大会の規模や空気感を感じる事で、刺激を受け感激するはずだ。メンバーの東近江開催への想いが一つになった時に東近江でのブロック大会の道が開かれると確信している。

結びに

 東近江青年会議所は地域のことを一番に考え、人々に夢を与え、より良い明るい豊かな地域社会にすることを目指している。

 物事を進めるには、様々な出来事が目の前に立ちふさがる時がある。嫌気がさし、自分に負けそうになる時もあるだろう。しかし、周りの意見を受け入れ、途中であきらめず思いつく方法を議論しよう。必ず最善の方法が見つかり成長につながる。そして、やりきった後に初めて本当の意味や価値を見出せ、仲間との絆が深まっている。

 乗り越えられない壁はない、己が腐らなければ必ず未来は切り拓ける。

公益社団法人東近江青年会議所

2023年度スローガン

為せば成る

~まず1歩、踏み出した先に未来がある~

基本方針

1.全メンバーで挑む積極的な会員拡大
1.次代を見据えた夢あるまちづくり事業の開催
1.可能性を育む青少年育成事業の開催
1.公益社団法人としての円滑な運営
1.滋賀ブロック協議会との連携
1.各種団体との連携